Artist statement

 私は「記憶の記録」を主題に「人と場所の関係」や「人と物の関係」について作品制作を行ってきた。
私は事の大小にかかわらず様々な出来事が起きた場所や象徴的な場所を訪れる。

そこではしばしば石を採集し、それを基に鋳造技法による複製を行っている。

 石とはその出来事に対する客観的な事実の痕跡として位置付けられる。

その事実に対して複製を行うことは事実を再編集し新たなカタチとして再構築し真実として記録する試みである。真実(記憶)とは事実とは異なり、とても曖昧で不確かなものである。

複製することによりカタチは差異を生み、事実とは異なる真実を可視化させる。

 

 近年の活動では複数人が共有する「場所」や「出来事」についての制作・発表に取り組んでいる。

ワークショップなどを通じ制作過程を共に経験することにより個々のカタチの差異を可視化させ

問題の背景にある個々の真実の差異への気付きを促すきっかけを記録している。